気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

神去なあなあ夜話 - 三浦しをん

前作「神去なあなあ日常」があるのを知らずに読みました。 でも前作読んでなくても十分に楽しめました。三重県の山奥の村で林業に従事する20歳の勇気の日記という形式の小説だけど、文章がとても生き生きしていてるし、そのゆるさがとても心地よい。 都会育…

40歳過ぎたら三日坊主でいい - 成毛眞

「何のために働くのか」を考える前に、「何のために生まれたのか」という問いを考えてみるべきだ。という考えが根底にある成毛さんならではの一風変わった自己啓発本。 前半は、以下のようなかなり過激な文が並びます。 「日本の四十代以上のビジネスマンの…

三国志(八) 図南の巻 - 吉川英治

劉備が蜀を制して、孔明が思い描いた天下三分の計が実現。三国時代に突入します。 この巻は、張飛、関羽、超雲、馬超、黄忠といった劉備の家臣たちが大活躍で、読んでいてわくわく感がこれまでの巻の中で一番あったように思います。特に、老兵黄中の活躍はお…

エスケイプ/アブセント - 絲山秋子

女性が書いたとは思えない文章に脱帽です。 闘争と潜伏にあけくれ20年を棒に振った活動家の主人公(江崎正臣)が活動家から足を洗い妹が経営する託児所を手伝うことを決心するのですが、その新しい人生を始める前の1週間ほどの短い旅の様子を描いています。 …