気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

あさのあつこ

No.6 #9 - あさのあつこ

ついに完結。第一巻を読んだのが 2011/1 ですから、なんと4年かけての読了です。 イヌカシと力河がネズミと紫苑の脱出を待つシーンは読み応えがありました。聖都市「No.6」の最後はちょっとあっけなかったけれど、組織が崩壊する時は意外とそんなものなのか…

No.6 #8 - あさのあつこ

第8巻も一気読みでした。 これまでの流れである程度予想できていたとはいえ沙布が可哀そう。紫苑は随分成長しましたね。ネズミはどうなるんだろう。次の最終巻でどういう結末が待っているのか楽しみです。 ジュブナイル小説ですが大人も楽しめます。そして、…

NO.6 #7 - あさのあつこ

7巻もテンポよくあっという間に読み終わってしまいました。ただ、どんどんページをめくって読み進めたせいか、かえって印象が薄い巻だったような気もします。紫苑が極限状態を経験し、どんどん変わって(成長してと言ったらよいのか)いきます。ラストはどん…

No.6 #6 - あさのあつこ

老が明かすNo.6の歴史は、愚かな人類の歴史そのものです。No.6に捕らえられた沙布はどうなるのか、エリウリアスとはいったいどんな存在なのだろうか。No.6は崩壊するのか? 明らかになるネズミの過去、興味は尽きません。児童書という位置づけですが、僕のよ…

No.6 #5 - あさのあつこ

2011年02月に第4巻を読んだのですが、第5巻の電子書籍版が出るのを今か今かと待っていたら、今になってしまいました。なんと2年も開いてしまいました。2年も開いたのに、物語にすっと入っていけたのは、きっと、主人公の紫苑とネズミ、そして彼らのストーリ…

No.6 #4 - あさのあつこ

「BOOK」データベースより どうやったら矯正施設の内部に入れるのか。中はどうなっているのか。どんな手を使っても探りだし、侵入しなくてはならない。それが沙布を救う唯一の方法なのだから。紫苑のまっすぐな熱情にネズミ、イヌカシ、力河が動かされる。そ…

No.6 #3 - あさのあつこ

「BOOK」データベースより これだから、人間はやっかいだ。深く関わりあえばあうほど、枷は重くなる。自分のためだけに生きるのが困難になる。火藍から沙布が治安局に連行されたことを告げるメモを受け取ったネズミはそれをひた隠すが、事実を知った紫苑は救…

No.6 #2 - あさのあつこ

第2巻は、理想都市No.6を追われ、外の世界・西ブロックでの話。第1巻に引けを取らない面白さ。あっという間に読み終えてしまいました。大人も十分に楽しめます。ネズミと紫苑という2人の若者の対比がとても良いですね。私たちが当たり前だと思っているこ…

No.6 #1 - あさのあつこ

あさのあつこのSF小説。期待以上の面白さでした。ぐいぐいと物語の中に引き込まれあっという間に読んでしまいました。主人公の紫苑とネズミのキャラクタ設定なかなかいいですね。ちょっと青臭さいと感じる部分もありましたが、この若い二人が今後どうなって…

木練柿 - あさのあつこ

『弥勒の月』『夜叉桜』に続くシリーズ3作目。これまでと違い4編の短編から成っています。刀を捨てた商人遠野屋清之介の周りで起こる事件を、同心木暮信次郎と岡っ引伊佐治が解決してゆく時代小説です。今までの2作は、暗く重い印象が強かったですが、今回…

夜叉桜 - あさのあつこ

『弥勒の月』の続編にあたる作品。ひとそれぞれが生まれながらに背負っている運命や変えられない過去に、どう対応してゆけば良いのか、いろいろと心の中で思いが巡ってしまうそんな作品。ちょっと重苦しい雰囲気を持った作品ですが、読み応えがあり、主人公…

弥勒の月 - あさのあつこ

小間物問屋「遠野屋」の若おかみ・おりんの溺死体が見つかった。安寧の世に満たされず、心に虚空を抱える若き同心・信次郎は、妻の亡骸を前にした遠野屋主人・清之介の立ち振る舞いに違和感を覚える。―この男はただの商人ではない。闇の道を惑いながら歩く男…