気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

浅田次郎

鉄道員(ぽっぽや) - 浅田次郎

浅田次郎さんのあまりにも有名な短編集。8つの作品が収録されています。一番良かったのは、「ラブレター」。今の世の中ではあり得ないような白蘭さんの純真な心に切なく、そして愛おしい気持ちでいっぱいになりました。「角筈にて」も心にしみる良い話でした…

天国までの百マイル - 浅田次郎

かつては、仕事で億単位の金を動かしていた元会社経営者の主人公。しかし、バブルが弾け、会社は倒産。自己破産し、妻にも見放され、子どもへの養育費を払うために日々の生活にも困る有様。そんな中年の主人公が、心臓病を患う母の命を救うため、天才的外科…

壬生義士伝 - 浅田次郎

心を揺さぶられる作品です。本を読んで目頭が熱くなることはあっても、涙を流すことはめったにない僕ですが、この作品では幾度と無く涙が頬を伝いました。実にいい本です。最近読んだ中ではNo1の作品ですね。慶応4年、大阪の盛岡南部藩蔵屋敷に、満身創痍の…

地下鉄(メトロ)に乗って - 浅田次郎

この小説は最近映画にもなっていますが、その内容をほとんど知らずに購入しました。もちろん、昭和初期にタイムスリップするという程度の情報は持っていましたが、想像とはかなり違っていました。もっと、ほのぼのとしたお話かなと思っていました。ネタばれ…