気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

総門谷 - 高橋克彦

この小説は、「総門谷R(阿黒篇)」「総門谷R(鵺編)」「総門谷R(小町妖怪編)」と続いていくのですが、僕としてはシリーズ最初のこの「総門谷」が一番面白いと思います。分類としてはSF伝記小説に分類されるのでしょうが、「そんなの有り得ないだろう」と…

竜馬がゆく 全8巻 - 司馬遼太郎

幕末維新には、様々な英雄が生まれましたが、坂本竜馬はその中でも一番の英雄なのではないでしょうか。この本を読んで、坂本竜馬という人物がいかに魅力あふれた素晴らしい人物なのかを改めて知ることができました。いままでは、海援隊を作り、薩長連合を実…

鳩笛草 ―燔祭・朽ちてゆくまで - 宮部みゆき

「鳩笛草」「燔祭」「朽ちてゆくまで」という3つの中篇が収められています。この3編は、ともに、超能力者を扱った物語です。「龍は眠る」「クロスファイア」同様、超能力を持って生まれたがために苦悩する主人公たちに、感情移入せずにはいられません。特…

粗にして野だが卑ではない

78才という高齢ながら財界人として初めて国鉄総裁の職に付いた石田禮助氏の生涯を描いた城山三郎の小説。「ずいぶんと多勢の人に仕えたが、あんな気持ちのいい人はいない。毎朝、石田さんに会うのが楽しみだった。生涯、あの人ほどの人物に会うことはないだ…

リファクタリング - プログラミングの体質改善テクニック

リファクタリングとは、ソフトウェアの外部的振る舞いを保ったままで、内部の構造を改善してゆく作業のことです。リファクタリングをする事で、コードを読みやすくし、修正しやすく保つことができます。本書は、このリファクタリングのガイドブックで、系統…