気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アンジェリーナ - 小川洋子

「アンジェリーナ」「彼女はデリケート」「クリスマスタイム・イン・ブルー」「ガラスのジェネレーション」「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」「情けない週末」など、佐野元春の代表曲にのせて、小川洋子が奏でる10のちょと不思議な恋の物語。それぞれが、独…

猫を抱いて像と泳ぐ - 小川洋子

なんと言ったら良いのか語彙の少ない僕には言い表せませんが、独特の雰囲気をもったこの作品に引き込まれました。バスを改造して暮らしているチェス好きのマスターと出会い、チェス教わり、自分の居場所を見つけることができたリトル・アリョーヒンの数奇な…

悲しみの歌 - 遠藤周作

若い頃読んだのを再読。「海と毒薬」の続編と言われる作品で、戦時中に人体実験に参加した勝呂医師のその後を描いています。読んでいて、辛く苦しくそして哀しくなる作品ですが、ページをめくることはやめられない、そんな力を持っています。 「海と毒薬」か…