気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

用心棒日月抄 - 藤沢周平

約2年ぶりに読む藤沢作品。面白い! 訳あって脱藩し江戸で用心棒をして生活する青江又三郎の活躍を描いた連作時代小説。ところどころにユーモアを交えた語り口が実に読みやすい作品でした。 忠臣蔵と絡めることで徐々に緊張が高まっていくのも素晴らしいと思…

闇のよぶ声 - 遠藤周作

自炊してiPhoneで再読。 遠藤周作にしては珍しいミステリー小説です。ある若い女性が神経科医の会沢を訪ねて来るところから物語は始まります。三人のいとこが謎の失踪し次は自分なのかと不安にさいなまれる婚約者の精神状態を心配して、彼女は病院を訪れるの…