気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

山本周五郎

日日平安 - 山本周五郎

映画「椿三十郎」の原作にもなった「日日平安」をはじめ、戦前、戦中、戦後に書かれた山本周五郎の代表的な江戸もの11篇の短編が収録されています。ユーモアたっぷりのものから、シリアスなものまで、バラエティに富んだ作品で、どれもまったく古さを感じ…

赤ひげ診療譚 - 山本周五郎

長崎で医学の勉強をして江戸に帰ってきた若い医師の保本登は、小石川養生所で見習い医として働くことになります。幕府の御番医になるつもりで長崎へ遊学した彼には、「養生所」の勤務はとても不本意なことでした。そんな彼は、医長である「赤ひげ」に対し反…

樅の木は残った - 山本周五郎

山本周五郎の代表作。「伊達騒動」といわれる伊達家のお家騒動において、極悪人の烙印を押されていた原田甲斐に対し、新しい解釈を与えており、闘い抜く人間の姿を感動的に描いたとても重厚感のある歴史小説です。ひとつの大事を成し遂げるために孤独に絶え…