気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

未来へ・・・・・・ - 新井素子

はじめて読む新井素子さんの作品。16年前に双子の5歳の長女香苗を事故で失った若菜が、当時の自分と夢で交信しもう一人の娘菜苗とともに、香苗を事故から救い出そうとするタイムパラドックスSF。SFと言っちゃっていいのかちょっと?だけど。 だいたい母親の…

模倣犯 5 - 宮部みゆき

最終巻は一気読みです。 やはり由美子にはああいう最後が運命付けられていたんですね。これ以上の犠牲者が出てこないことを願っていたのに。 それにしても、この事件の幕を引いたのが、警察でもなく有馬義男でもなく、伏兵の前畑滋子だったのには驚きました…

模倣犯 4 - 宮部みゆき

この物語が犯人逮捕劇や謎解き物では無い事に今更ながら気がつきました。 読者が事件の真相を知っているからこそ、事件に巻き込まれた人々の行動や心の動きに、共感したり、悲しんだり、疑問に思ったり、歯がゆく思ったり、といろんな感情が沸き上がって来ま…

マイ国家 - 星新一

ロボット、宇宙、ファンタジー、刑事、恋愛、ビジネスなどなど様々なジャンルの31編ものショートショートが収められています。どれも面白い。 自分を売り込むロボットの話「うるさい相手」、言い訳の天才が出世してゆく「いいわけ幸兵衛」、刑事のまねをして…