気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

わたしのグランパ - 筒井康隆

筒井康隆の作品にしてはあっさりしている気もしましたが、とても読みやすく、楽しめる作品でした。後半に筒井作品らしさがちょっとだけ出てきて、このまま暴走してしまうのか、と危惧(期待?)しましたが、この作品の雰囲気を壊さない程度のものだったので却…

九月が永遠に続けば - 沼田まほかる

今まで読んだ事のない雰囲気をもった作品。高校生の一人息子の謎の失踪してしまった母親の佐知子の不安な心情は痛いほど伝わってくるが、いろんなことが複雑に絡まりすぎて、ちょっと消化不良になりそうだった。これほど複雑に愛憎が絡み合った人間関係は小…

NO.6 #7 - あさのあつこ

7巻もテンポよくあっという間に読み終わってしまいました。ただ、どんどんページをめくって読み進めたせいか、かえって印象が薄い巻だったような気もします。紫苑が極限状態を経験し、どんどん変わって(成長してと言ったらよいのか)いきます。ラストはどん…

No.6 #6 - あさのあつこ

老が明かすNo.6の歴史は、愚かな人類の歴史そのものです。No.6に捕らえられた沙布はどうなるのか、エリウリアスとはいったいどんな存在なのだろうか。No.6は崩壊するのか? 明らかになるネズミの過去、興味は尽きません。児童書という位置づけですが、僕のよ…

No.6 #5 - あさのあつこ

2011年02月に第4巻を読んだのですが、第5巻の電子書籍版が出るのを今か今かと待っていたら、今になってしまいました。なんと2年も開いてしまいました。2年も開いたのに、物語にすっと入っていけたのは、きっと、主人公の紫苑とネズミ、そして彼らのストーリ…