気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

64(ロクヨン) - 横山秀夫

県警の刑事から広報官に異動になった男の視点から描く骨太の警察小説。 前半は、マスコミ対警察、刑事部対警務部、キャリア対ノンキャリア、家庭対仕事などの対立軸のなかで主人公三上が苦しみもがき葛藤する姿が描かれます。三上の心の声が僕の心を強く揺さ…

2013年 心に残った本 ベスト10

2013年に読んだ本は44冊(14867ページ)でした。2012年は、33冊、11977ページでしたから、冊数でもページ数でも大幅に2012年を上回りました。 僕の中でのベスト10は、以下の10冊です。 1. 永遠の0 -百田尚樹 2. 戻り川心中 - 連城三紀彦 3. 八日目の蝉 - 角…

桜ほうさら - 宮部みゆき

宮部みゆきの時代小説は、程よい軽さと緊張感のバランスが良く、すいすいと読んで行けます。 人間の心の闇を描いた最終話の盛り上がり方、緊迫感はさすがです。主人公・笙之介と和香の会話がこころを和ませてくれますし、あのエピソードがここに繋がってくる…

三国志(三) 草莽の巻 - 吉川英治

前半は孫策、後半は呂布と曹操が中心に話が進みます。 孫策の若くエネルギッシュな姿は読んでいて痛快。魅力的な人物として描かれています。 曹操は負けても負けても生き延びるその運の強さに脱帽です。一方の呂布は... 運不運もあるけど人を引きつける力の…