気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

写楽殺人事件 - 高橋克彦

江戸川乱歩賞を受賞した高橋克彦氏のデビュー作(たぶん)です。浮世絵師写楽がいったい誰だったのかという謎と、現代で起こった殺人事件とを絡ませたミステリー小説です。僕は、この本を読むまで写楽のことについてほとんど知らなかったのですが、本当に謎…

夢にも思わない - 宮部みゆき

「今夜は眠れない」の続編です。またもや雅男と島崎の中学生コンビが活躍するミステリー仕立ての青春小説です。5億円遺贈の次は、殺人事件と、そんな大事件に会うなんてあり得ないだろう、と思いながらも、物語の中に入り込んでしまいます。若い娘の売春問…

ナイトワールド

「ナイトワールド・サイクル」の最終章。今までの登場人物が総登場する豪華な顔ぶれで、「ラサロム」との最後の戦いが展開されます。これまでにない大きなスケールで、読者を楽しませてくれます。まさに、ノンストップ・ホラーという名に相応しい内容です。…

最後の相場師

是川銀蔵という実在の相場師をモデルとした小説で、ある老人が相場の世界で活躍するサクセスストーリー。時代は昭和50年代であり、個人が気軽にネットトレーディングできる現在とは大きな違いがあると思いますが、逆にそういった時代だからこそのストーリ…