一人っ子同盟 - 重松清
久しぶりに読む重松さんの作品。
昭和40年代の子供達を主人公にした物語。ここに出てくる3人の子供達(ノブ、ハム子、オサム)は、家庭の事情などで、自分の力ではどうにもならない事を抱えており、悩みながら生きています。とにかく真っ直ぐなノブ、素直になれないハム子、おちゃらける事でした自分を表現できないオサム。彼らのそれぞれの心情が痛いくらいにこちらに伝わってきます。本当に子供を描くのが上手です。
子供の頃を思い出しなんとも言えないノスタルジックな甘酸っぱい感情が沸き上がってきました。それだけでも読んで良かったと思います。