気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

黄金伝説 - 半村良

自炊してiPhoneで再読。

半村良らしい伝奇SF小説。昭和47年の直木賞候補作品。面白い。

キリストの墓伝説、UFO、新人類、遮光器土偶などいろんな要素盛りだくさんで、読者を飽きさせない。 結末にむけて多少強引な感じもしたけど、奇想天外で途方もないホラ話が本当に有り得るかも?と思えてしまう手腕はさすが。

そのホラ話の中で一番気になったのは、この小説の舞台となる戸来地方の地名がどこまでが本当の名前なのかということ。

井出山:イーデー山

鉄砂利川:テッサリア

泥根:ドードーネー(ドドネ)

苫呂山:トマーロス(トマロス)

戸来:ヘルロイ(へロイ)

榛名山:パルナッソス

全部本当の地名なのかな。そうだとすると奇跡としか言いようがない。 

 

黄金伝説 (講談社文庫)

黄金伝説 (講談社文庫)