口笛吹いて - 重松清
敗者、弱者を主人公にした短編集。
5つの作品がすべて哀しい物語。すべてがかなりリアルで、身近にあるような話なので、ちょっと気がめいってしまうところもあるけど、ついついページをめくってしまいます。
最後は、ほんの少しほっとさせてくれるところが救いかな。もうすこし明るくしてくれてもいいかなと思うんだけど、
まあ、現実はそんな簡単にハッピーになることなんてそうそう無いんだし、リアリティを追求した結果が、あの結末になるのは自然なのかも。
重松清の本は、これで3冊目ですが、こころの描写というのか、登場人物たちの気持ちの表現というか、ほんと上手で感心します。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/03/12
- メディア: 文庫
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