気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

三国志(六) 赤壁の巻 - 吉川英治

この巻は、長坂の戦いにおける劉備の敗走から、赤壁の戦いにいたるまでの話。副題は「赤壁の巻」ですが、赤壁の戦いは次の巻に持ち越し。

前半は何と言っても趙雲の活躍、特に阿斗救出が読み応え満点。関羽張飛の影に隠れがちな趙雲ですが、これで一気に彼の株が上がりました。

そして、後半は、孔明周瑜の知略戦に引き込まれます。とにかく諸葛孔明の抜きん出た知が凄すぎます。洞察力、先を読む力、そして巧みな話術、諸葛孔明恐るべしです。

 

三国志(六) 赤壁の巻 (新潮文庫)

三国志(六) 赤壁の巻 (新潮文庫)