気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

アリはなぜ、ちゃんと働くのか

なぜ、命令されていないアリたちは統制された行動をとるのか、その謎にせまった白眉の書だと思います。
あの小さなアリにどうして集団行動がとれるのか。なぜ、全体で見るとそれが意図を持っているように見えるのか、考えれば考えるほど不思議です。
この疑問にはこの本は完全には答えてくれないけれど、僕にはとても面白い本でした。

著者のデボラ・ゴードンが長期間の調査と観察によって明らかにしたアリの生態系が非常に興味深く描かれています。
少し前までは、昆虫は生まれつきあるいは生まれてから短期間で自分の
役割が決定されると考えられていましたが、状況に応じて仕事を切り替えているのだそうです。なぜ、そんなことがアリにできるのか、だれかその答えを僕に教えてくれないかなー。

アリはなぜ、ちゃんと働くのか―管理者なき行動パタンの不思議に迫る (新潮OH!文庫)

アリはなぜ、ちゃんと働くのか―管理者なき行動パタンの不思議に迫る (新潮OH!文庫)