彼の生き方 - 遠藤周作
子供のころから吃音で悩む気の弱い主人公の福本一平が、唯一心を開くことができたのが動物でした。そんな彼が大人になり、野性の日本猿の研究者となります。
しかし、彼の行く手には、「権力」が立ちふさがり、彼の生き方そのものを否定しようとします。そんな中で、孤独に耐え奮闘するひたむきな姿が、僕の心をとらえました。
吃音で苦しむ主人公の心の動きが、痛いほどこちらに伝わってきました。
この本もそうですが、遠藤周作の描く弱者にはとても共感を覚えます。
- 作者: 遠藤周作
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1977/06/01
- メディア: 文庫
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