平成お徒歩日記 - 宮部みゆき
「お徒歩」と書いて「おとほ」ではなく「おかち」と読むんだそうです。
この本、宮部みゆきの小説以外の本で、一風変わった紀行物というんでしょうか。
江戸物を得意とする彼女ですが、苦労するポイントが、「時間と距離」なんだそうです。深川浄心寺裏の山本町から日本橋万町へ、町娘を歩かせようとしたときに、どれくらい時間がかかったことにすれば良いんだろうか?そんな疑問を氷解すべく、宮部みゆきと出版社のスタッフが、赤穂浪士が辿った道、箱根越え、罪人引廻し、島流しルート、お伊勢参りなどを歩いて巡る楽しい楽しい紀行文です。
シリアスな作品が多い彼女ですが、普段の宮部みゆきを垣間見ることのできる貴重な本だと思います。
僕も実際に歩いてみたいな、そんな気分にしてくれるとても楽しい本でした。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/12/26
- メディア: 文庫
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (43件) を見る