気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2004-01-01から1年間の記事一覧

オブジェクト指向でなぜつくるのか

この本は、プログラマの視点から見た時に、オブジェクト指向とはどんな技術なのかを分かりやすく説明している本です。ただ、プログラマの視点とは言っても、プログラムコードはほとんど出てきませんので、特定の言語に依存した話はほとんどありません。Java…

東京セブンローズ - 井上ひさし

日本語をこよなく愛する井上ひさしの傑作です。戦後、アメリカ占領軍は、日本語のローマ字化を画策します。この危機に、日本の7人の女性(高級娼婦)たちが立ち向かうという痛快なお話。昭和20年当時の日本(おもに東京とその近郊)に様子や当時の人々の…

達人プログラマー

プログラミング言語ではなく、設計とプログラミングについて学べる良書です。プログラミングの指針を具体的な例を示し解説してあり、どれも示唆に飛んだものとなっています。これらの指針(プログラミングの原則)は「ヒント」という形で短い文章で示してあ…

ホンダ神話―教祖のなき後で―

副題は、「教祖なき後で」ですが、ホンダ創業時からの歴史が克明に描かれたノンフィクション作品です。中心となる部分は、副題の通り、本田宗一郎と藤沢武夫という2人の創業者が退いたあとのホンダの混迷です。官僚主義や人事抗争などがはびこり、様々な危…

プログラミングMicrosoft.NET Framework

.NET Frameworkの内部構造、動作原理、基本クラスについて解説した、中上級者向けの本です。単なるテクニック本ではなく、「How] よりも[Why]に焦点をあてて解説しているため、 この本を読むことで、.NET Frameworkを深く理解することができると思います。C#…

Visual C#.NET入門 基礎編

Visual Studio .NET を使ったC#の入門書です。イラストが豊富で、プログラミングが始めての人にも丁寧に優しく説明してあります。C#を使ってGUIプログラミングをしようと考えている初心者にはとてもよい本なのではないでしょうか。ただ、他のプログラ…

火車 - 宮部みゆき

いまさら、この本を紹介するまでも無いと思いますが、「火車」は、僕が読んだ宮部みゆきの作品の中で、最も深く心に残っている大好きな作品です。他にも宮部みゆきの作品には傑作と呼べるものが沢山ありますが、この本は別格扱いです。「カード社会が生んだ…

ワカタケル大王(上)(下) - 黒岩重吾

舞台は、日本の5世紀。多くの反対勢力を滅ぼし、権力闘争の末ついには大王となったワカタケル王(雄略天皇)の生涯を描いた物語です。特に、後半のこの豪族葛城との戦いは圧巻です。この本を読んで驚いたのは、当時の日本と朝鮮半島の国々(百済、伽耶)との…

こころのマネジメント

東洋経済新報社のWebページの紹介だと、----職場の意思疎通を高め、知的生産性をアップさせる電子メールの使い方を教える本。電子メールを心の病を癒すカウンセリング・ツールとして活用するコツがわかる!----とありますが、この紹介文は本書の内容を正しく…

アリはなぜ、ちゃんと働くのか

なぜ、命令されていないアリたちは統制された行動をとるのか、その謎にせまった白眉の書だと思います。あの小さなアリにどうして集団行動がとれるのか。なぜ、全体で見るとそれが意図を持っているように見えるのか、考えれば考えるほど不思議です。この疑問…

はじめまして

今日がはじめての投稿です。このブログを通じて、僕が読んだ本をいろいろと紹介して行きたいと思います。ブログの性格上、頻繁に更新する必要があると思うので、これから読む本だけではなく、過去読んだ本を本棚から引っ張り出してきて、いろいろと紹介でき…